
何もしていないのに肘の外側が痛むことに悩んでいませんか?
この記事では、痛みの原因と考えられる病気、さらには治療や予防方法について詳しく解説します。
こんなことで悩んでいませんか?
✅ ものを片手で持つときが痛い
✅ フライパンやコップでさえも片手で持つと痛くて力入らない
✅ ドアノブや手首を捻ると肘が痛い
✅ 夜もうずくような痛みがあり、若干手首までしびれる
そんな症状がある人はぜひこの先も読み進めてみてください!お役に立てれると思います。
記事の監修者情報
肘の外側の痛みの原因
上腕骨外側上顆炎とは?
上腕骨外側上顆炎は、テニス肘、ゴルフ肘とも呼ばれ、繰り返しの動作による肘の外側の炎症を指します。
テニスやバドミントンなどのラケットスポーツ、ゴルフ、野球など、肘を酷使するスポーツや仕事で起こりやすいです。上腕骨外側上顆炎は、肘の外側にある上腕骨外側上顆という骨の出っ張った部分に付着している筋肉や腱の炎症が原因です。
これらの筋肉や腱は、手首や指を伸ばす動作や、肘を曲げる動作に関与しています。そのため、これらの動作を繰り返すことで、筋肉や腱に負担がかかり、炎症を起こしてしまうのです。

腱や関節の影響
肘の腱や関節にも様々な痛みの原因が考えられます。肘の腱は、手首を安定させ動かす役割を担っています。
腱が損傷したり、炎症を起こしたりすると、肘の痛みや手首を動かしたり、ものを持つときに力を入れたり、ドアノブを回したり、ぞうきんを絞ったりする動作などの痛みで可動域の制限などが起こることがあります。
また、肘の関節自体に炎症(滑膜炎、関節炎)が起こることもあります。この時はちょっとした刺激で痛みが出たり、夜寝てても痛みが出たりします。
安静時の痛みや夜間の痛みが出ている場合は同じ外側上顆炎でも重症ととらえるといいでしょう。
これは、関節に負荷がかかり、関節を守ろうと関節液が過剰に分泌されたりすることで起こります。
何もしていないのに痛む、夜間に痛い理由
具体的なケガや動作がなくても痛む場合、筋肉や関節炎の影響が考えられます。
一番考えられるのは関節の炎症がひどくなると、関節炎でズキズキ肘が痛みます。
また他に考えられるのは、例えば、肘が痛くなることで肩や首の筋肉の緊張が強くなり、首回り、胸周りの神経が刺激され、肘だけでなく、腕全体がダル重い痛みを引き起こすことがあります。肩や首の筋肉が緊張すると、肩甲骨が内側に引き寄せられ、肩関節の動きが悪くなります。
その結果、肘の筋肉にも負担がかかり、痛みが出ることがあります。これら二つが何もしていないときの肘の痛みである可能性が高いです。
神経痛の可能性
頚椎ヘルニアや頚椎症性神経根症、胸郭出口症候群などの神経痛が肘の痛みを引き起こすこともあります。
頚椎ヘルニアは、首の骨である頚椎の間にある椎間板が飛び出して、神経を圧迫する病気です。頚椎ヘルニアによって、腕や肘に痛みやしびれなどの症状が現れることがあります。
また、頚椎症性神経根症も首の骨の変形で神経が刺激を受けます。
胸郭出口症候群は首、胸の筋肉などが原因で神経痛が起きます。
神経痛は、神経が何らかの原因で圧迫されたり、炎症を起こしたりすることで起こります。
神経痛は、肘の痛みだけでなく、腕や手のしびれ、麻痺などの症状を伴うこともあります。
肘のみの動作に伴っての痛みがメインの場合は外側上顆炎(テニス肘)、肘のみではなく、上腕や前腕まで痛みがある場合は神経痛も考えるといいと思います。

肘の痛みと内側の関係
肘の痛みが内側に広がる場合の原因や症状を解説します。肘の内側の痛みは、上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)や尺骨神経の圧迫などが考えられます。上腕骨内側上顆炎は、肘の内側にある上腕骨内側上顆という骨の出っ張った部分に付着している筋肉や腱の炎症です。
ゴルフ肘は、上腕骨内側上顆炎の別名で、ゴルフのスイング動作など、手首を曲げる動作を繰り返すことで起こりやすいです。
尺骨神経は、肘の内側を通り、小指側の手首や指に繋がっている神経です。尺骨神経が圧迫されると、肘の内側に痛みやしびれ、肘をずっと曲げていると手に力が入らなくなってきたり、力仕事をしていると力が入らなくなったり、握力が落ちるなどの麻痺などの症状が現れることがあります。
痛みの具体的な症状
肘の外側がジンジンする
肘の外側にジンジンした痛みがある際の考えられる原因について説明します。肘の外側のジンジンとした痛みは、神経の圧迫や関節の炎症が原因である可能性があります。例えば、腕神経叢が圧迫されると、肘の外側にジンジンとした痛みやしびれなどの症状が現れることがあります。また、上腕骨外側上顆炎などの炎症によっても、肘の外側にジンジンとした痛みが出る場合があります。
ズキっとする痛みの特徴
ズキっとした痛みはどのような病気が考えられるのでしょうか。肘の外側のズキっとした痛みは、上腕骨外側上顆炎や、筋肉の疲労や炎症が原因である可能性があります。
上腕骨外側上顆炎は、肘の外側にある上腕骨外側上顆という骨の出っ張った部分に付着している筋肉や腱の炎症です。筋肉の疲労や炎症は、使い過ぎや姿勢が悪くなっていることなどが原因で起こることがあります。
急な痛みの原因
急なケガでなったというよりも、今までの負荷の積み重ねで起きています。今まで何度か痛くなったことはありませんか?すぐ痛みが引いたから治ったと思っていませんでしたか?
急に肘が痛み始めた時に注意すべきポイントについて解説します。急に肘が痛み始めた場合は、腱の微細な損傷を繰り返し慢性化している可能性があります。急に肘の痛みが出た場合は、安静にして、患部を冷やしましょう。痛みがひどい場合は、すぐに医療機関を受診してください。
治療と予防の方法?
肘の痛みの整体・治療法
特定の整体や治療法が肘の痛みを和らげるのに役立つことがあります。肘の痛みを和らげるための整体や治療法には、以下のようなものがあります。
*マッサージ: 筋肉の緊張を和らげ、血行を促進することで、痛みの緩和に役立ちます。
* 鍼灸:鍼や灸を用いて、筋肉や神経の働きを調整することで、痛みの緩和に役立ちます。
* ストレッチ:腕の筋肉、肩回り、肩甲骨、胸郭といわれる胸周りや骨盤や背骨の歪みを整えることで、体のバランスを整え、痛みの原因を取り除くことを目指します。
* 体外衝撃波:最近では整骨院や整体でも取り入れられるようになりました。ステロイドの注射の代わりに、体外衝撃波を患部に当てることにより痛みが和らぐ効果があります。
これらの整体や治療法は、痛みの原因や症状によって効果が異なります。そのため、施術を受ける前に、医師や専門家に相談することが大切です。

ホームエクササイズのすすめ
痛みを軽減するための自宅でできる簡単なエクササイズを紹介します。肘の痛みを軽減するための自宅でできる簡単なエクササイズには、以下のようなものがあります。
*手首のストレッチ: 手首をゆっくりと曲げ伸ばしします。30秒位以上行います。
* 肘のストレッチ: 肘を曲げ伸ばしします。
* 肩のストレッチ:肩を回したり、肩甲骨を寄せたりするストレッチを行います。
これらのエクササイズは、痛みがひどい場合は無理せずに行いましょう。また、エクササイズを行う前に、医師や専門家に相談することが大切です。

冷やす、温める方法
肘の痛み管理における冷やし方や温め方のポイントを説明します。肘の痛みには、冷やすことと温めることのどちらが効果的なのでしょうか?
*冷やす:痛みが急性期(ケガをしてから数日以内)の場合や、炎症が強い場合は、患部を冷やすことで炎症を抑える効果があります。アイシングは、1回15~20分を目安に行い、冷やした時間の倍の時間空けましょう。15分冷やしたなら30分以上空けて、20分冷やしたなら40分以上空けましょう。2~3回繰り返します。
*温める:痛みが慢性期(ケガをしてから3日~1週間以上)の場合や、筋肉が硬くなっている場合は、患部を温めることで血行を促進し、筋肉の緩和を促す効果があります。温める場合は、湯船にゆっくりと浸かる、温湿布を当てるなど、患部をじんわりと温める方法を選びましょう。
冷やすか温めるかは、痛みの原因や症状によって異なります。そのため、医師や専門家に相談し、適切な方法を選びましょう。
専門医に相談すべきタイミング
症状が改善しない場合に、専門医に相談すべきタイミングについて触れます。肘の痛みがなかなか改善しない場合は、専門医に相談しましょう。専門医は、痛みの原因を特定し、適切な治療法を提案してくれます。また、痛みが日常生活に支障をきたす場合や、しびれや麻痺などの症状がある場合も、専門医に相談することをおすすめします。
まとめ
肘の痛みにおける重要ポイント
肘の痛みに関する主な原因と対策を再度確認し、今後の参考にしてください。肘の痛みは、上腕骨外側上顆炎、腱や関節の損傷、神経の圧迫など、様々な原因が考えられます。
肘のみの痛みは外側上顆炎の可能性が高い、上腕や前腕まで痛み場合は関節炎や神経痛も考えられるため、専門家に相談ください。
痛みの原因を特定し、適切な治療法を選択することが大切です。また、日常生活での姿勢や動作に気を配り、肘への負担を軽減することも重要です。
予防の重要性
肘の健康を維持するために、日常生活で実践できる予防策を見直しましょう。肘の痛みを予防するためには、以下の点に注意することが大切です。
*ストレッチ: 肘や肩の筋肉を定期的にストレッチすることで、筋肉の柔軟性を高め、ケガのリスクを軽減できます。
* 正しい姿勢:デスクワークやスマホの使いすぎなど、長時間同じ姿勢を続けることは、肩甲骨周囲、背中、肘に負担をかけます。こまめな休憩を挟んだり、姿勢を正したりすることで、肘への負担を軽減しましょう。
*運動前後のウォーミングアップとクールダウン:運動の前には、筋肉を温めるウォーミングアップを行い、運動後にはクールダウンを行うことで、筋肉の疲労を軽減し、ケガのリスクを減らすことができます。
*適切な運動:運動の種類や強度を、自分の体力に合わせて選びましょう。無理のない運動を心がけることが大切です。
肘の痛みは、放置すると日常生活に支障をきたす可能性があります。早期に適切な治療を受けることで、痛みの悪化を防ぎ、快適な生活を送ることができるでしょう。